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在日朝鮮留学生同盟中央本部
時事FILE −OPINION−(262号)
 

「朝鮮半島非核化」とは何か  

 朝鮮半島は、21世紀に唯一残存する「冷戦地帯」として、今もまだ深刻な対立と緊張が続いている。

 南北を隔てるものは「軍事境界線」であり、朝鮮半島は「停戦地帯」であって決して「平和地帯」ではない。朝鮮半島は再び焦土と化す危険性を常に孕んでいる場所なのだ。
 
  現在共和国は、南と、というよりもその背後で日本と共に強力な軍事力を展開している米国との深刻な対峙の中で、「核兵器の保有」という究極の戦争抑止力を手にした。それは朝鮮半島の「非核化」のための最終手段であり、現在の朝鮮半島は、共和国の「核保有」をもって、軍事的に均衡した状態となっている。しかしこの状態は、双方の軍事的均衡を前提としているため恒常的に安定的した状態とはいえない。
 
  「朝鮮半島非核化」とは、現状での恒常的に安定的ではない「核均衡」の状態を、対立状態を排して恒常的な「平和と安定」に転換することを意味する。よってこの問題は、米国をはじめとする周辺各国との関係正常化を必然的に含む問題となる。
 
  しかし米国による金融封鎖は、各国関係正常化と協力による朝鮮半島非核化を目指した歴史的な9.19共同声明に、水をさした。敵対関係こそ解消すべきなのに、敵対的な行動に出たのだ。ただ米国は、この問題で関係各国から誠実な対応が要求され、ついに前面解除に向けた動きが始まった。
 
  では、私たちの住む日本はどうらろうか。
 
  現安倍政権は、「拉致の解決なくしては支援なし」と一点張りで、国際社会の前で合意した共同声明の履行を阻止しようとしている。作業部会を拉致問題で散会に追い込み、先日の閣議決定でも共和国に対する強攻策を延長し、共和国に対する敵対的な姿勢を崩そうとしていない。米国の理解(温情)でかろうじて首の皮一枚つながっているが、このままでは会議場から追い出されても不思議ではない。

  2.13合意では9.19声明の精神に則っ物であり、日米の敵対行動の中ではなんらも実行されない。
 
  敵対的に対峙してきた両者の平和への歩みは、薄氷の上を行くにも等しい危うい道程だ。しかしそれを成さねば朝鮮半島の、ひいてはアジア全体の恒久的な平和が訪れぬことを、日米両国は理解しなければならない。

(高昌佑−留学同東京 委員長)

 
 
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