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在日朝鮮留学生同盟中央本部
  OPINION(266号)
  4.24教育闘争〜受け継がれる民族の魂〜

 1948年、朝鮮では米国によって南北分断が固定化されようとする中、それに反対する我が民族の闘いが熾烈に繰り広げられた。その頃日本では、統一運動を推し進める在日朝鮮人に対する弾圧政策に乗り出したGHQと日本政府が「朝鮮人学校閉鎖令」を発し、朝鮮人学校を弾圧し始めた。日本の植民地支配から解放された在日同胞が植民地支配によって奪われた民族性を取り戻すための民族教育は、日本政府の責任において保障されるべき正当な権利であった。しかし日本政府は、植民地支配に対する反省を怠り、民族教育の保障はおろか、在日同胞が自力で築きあげた民族教育を銃剣で不当に弾圧したのである。

 同胞達は、大衆が指導者であったと言われたようにすぐさま立ち上がり、山口を皮切りに全国各地で抗議闘争を行った。特に神戸、大阪では一大抗議闘争が繰り広げられた。これに対し、米軍の日本占領期間唯一の「非常事態宣言」が布かれた神戸では、逮捕状によらない無差別検挙、まさに「朝鮮人狩り」が行われ、約ニ千人の同胞達が逮捕された。留置所では日帝時代と変わらない過酷な拷問が繰り返された。朝連兵庫県本部の朴柱範委員長は獄死し、大阪での抗議運動に加わった16歳の金太一少年は警官の銃弾に倒れ、二人の尊い命が失われた。MPや警官は学校だけでなく、朝連事務所や同胞宅にまで押し入り、書類や金品を強奪した。占領当局とマスコミは、在日同胞の正当な抗議と抵抗を、「法を無視した朝鮮人の暴挙である」と報じ、朝鮮人が悪いというでたらめで悪質な報道を大々的に行った。

 しかし、警察、MPの銃口の前に、「撃つなら撃て!」と立ちはだかり、命がけで学校を守ろうとする同胞達の不屈の精神、団結した力で民族教育は守り抜かれた。この在日朝鮮人運動史に特筆すべき「4.24教育闘争」の勝利によって、今日の民族教育があり、同胞社会がある。まさしくこの闘いは、民族の魂、民族の尊厳を守る闘いであった。

 あれから60年を経た今日、日本政府は未だ反総聯、反朝鮮人策動を悪辣に繰り広げている。「法の厳格適用」のもとに、商工会や総聯本部、学校、同胞宅などを強制捜査し、不当に同胞達を逮捕し、「容疑」とは何ら関係無い物まで押収する警官達。抗議抵抗する同胞達を押さえつける暴力的な数百人の警官達。警察発表のみ垂れ流すマスコミ・・・60年前と同じである。

 故に我々も、60年前の先代達と同じように、団結した力で闘っている。民族の魂は今、3世、4世へと脈々と受け継がれているのだ。ある「教育闘争」体験者が仰った。当時は「学校がつぶされる」という思いで子供心にも必死になっていたのが、今振り返ると、あれが「教育闘争」だったのだ、あの闘争により学校が守られたのだと思えると。我々の今日の闘いも、在日同胞の民族自主を守り抜いた歴史的な闘いとして、後世の在日朝鮮人運動史に刻まれるだろう。

 これからも、1世、2世の歴史と伝統を、代を継いで継承し、民族教育を中心とした同胞社会をより一層発展させていくために、セセデの一員として頑張りたい。

(金朋美−留学同兵庫 委員長)

 
 
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