食事のマナー
朝鮮では食事の時、金属製の食器を使う事が普通です。
何で金属製の食器を使うようになったかというと、色んな説がありますが、戦争に備える為っていうのが一番説得力があるようです。
朝鮮民族はずーっと昔から常に外敵の侵略を受けてきた為、戦場とか避難場所での生活では、セトモノのような食器ではすぐに壊れて用を足さなかったわけです。
そこで、重かったり、伝導が早いという難点がありながらも、壊れる事無く、半永久的に使える金属製が使われたとの事です。
さて、実際に食事の時のマナーですが
・まずキムチ汁か汁を飲む事からはじめる。(いきなりご飯やおかずに箸をつけるのは非常識)
・お椀は、ご飯でも汁でも手に取らない(もともと金属製だったから熱くて手に取れませんでした。)
・匙はご飯と汁に使い、箸はおかずに使う。
・匙と箸を同時に一手に取らない。
・食器のあたる音、ムシャムシャ、ズルズルといった食べる時の音を出さない。
・ご飯に汁をかけて食べない。
・食べ物に異物があった時は、人に知られないようにそっと取り除く。
・食事中には悲しい事、不吉な事、不快な事は話さない。
・食事の時間は速すぎるのも遅すぎるのも良くない(同席者に合わせる)
・食事中は席を立たない。
・目上の人が食べるのを見て食事をとるが、どうしても先にとらなければならない時は「モンジョ モッケッスムニダ。(先にいただきます。)」と断って食べる。
・客との会食では、主人がまず食べ物に手をつけて相手に勧める。勧める時は五指を合わせて丁重にする。
次に食事の時に良くない癖は
・ご飯をあちこち方向を定めず、穴を掘るように食べる事。
・匙や箸に付いた食べ物をなめたり吸ったりすること。
・おかずをあれこれと、やたらに突っつく事。
・食べ物をこぼす事。
・げっぷをする事。
と、まあこんな感じです。各家庭でも食事中のマナーは一番うるさかったことでしょう。
とにかくアボジ(お父さん)が食事に箸をつけるまでは、子供たちは皆正座して待ち、それからやっと皆食べ始める等は「在日」の家庭では普通だと思われます。
ここでも年長者を敬うという儒教の精神が生きています。但し、お客さんが家に来た時も主人が先に手を付けるのは、これは毒味の意味があるそうです。
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