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ドイツ紙、偽造紙幣は北朝鮮ではなく米CIAが製造、と指摘/朝鮮総聯国際局通信 No146(2007.1.10)

 ドイツ中道右派の権威紙であるフランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(FAZ)は7日付け日曜版に、経済専門のベテラン記者で偽造紙幣問題に詳しいフォン・クラウスW・ベンダー氏の記事を掲載、米国は北朝鮮が偽造ドルを製造していると主張するが、真の出所は米CIAである可能性が強いと報じた。
 また同紙は、ヨーロッパおよびアジアの偽造紙幣専門家の調査結果に基づき精巧に偽造された50ドル、100ドルの“スーパーノート”は米国の情報機関が秘密工作遂行のために大量に製造したと見られ、米国政府は北朝鮮にその嫌疑をかぶせ圧迫する手段として利用していると指摘した。
 同紙は、ブッシュ行政府が2005年秋に開かれた6者会談を前後して北朝鮮が偽造紙幣を製造していると主張して会談を中断に追い込み、以後朝鮮半島の緊張が高まっているとしながら、次のように指摘した。
…ブッシュ行政府は北朝鮮がドル紙幣を偽造した“明確な証拠”を持っていると主張し、保安を理由に公開を拒否しているが、2003年イラク侵攻当時口実にした大量殺戮兵器の存在いついても“明確な証拠”があると主張したが後にウソであることが明らかになったことがある。
 専門家さえも見分けるのに苦心する精巧な“スーパーノート”が、過去20年間犯人も明らかにされないまま流通してきたことは、背後に国家が介入していたという証拠になりえる。米国は北朝鮮を偽造紙幣製造国と言っているが、北朝鮮は技術的に精巧な偽造紙幣製造技術を持っていない。
 またヨーロッパの専門家たちは、ヨーロッパで流通している偽造ドルの出所は東アジアに由来したものではなく、大部分は中東、東アフリカ、ロシアなどから流入したものと見ている。
 昨年7月インターポール関係機関と専門家による“スーパーノート”問題を論議した会議で米国代表は北朝鮮を偽造紙幣製造国と主張したが、大部分の参席者はこれに疑問を示し、米国自らが偽造紙幣を製造しているとのうわさがひろまった。
 フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング(FAZ)はまた、高度の保安措置が必要な印刷機の製造会社の関係者の言葉を引用し、CIAがワシントン近郊の秘密印刷施設で偽造ドルを製造していると主張した。
 さらに同紙は、CIAは偽造紙幣を危険地域での秘密作戦を遂行するための資金に使っており、これは秘密工作に対する議会の統制を回避するためであると指摘した。(了)
 
 
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