『朝鮮学校を知ろう!考えよう!応援しよう!キャンペーン』
去る2013年10月1日〜3月9日にかけて『朝鮮学校を知ろう!考えよう!応援しよう!キャンペーン』を繰り広げてきました。
その過程で多くの大学で朝鮮学校に関する展示会、映画上映会を催し、そして朝鮮学校について考え、より深めるためのシンポジウムや学習会を各地で行ってきました。
本キャンペーンのまとめとして、3月9日国立青少年記念オリンピックセンターにて『守ろう!ウリハッキョ!朝鮮学校差別に反対する大学生全国集会』が行われました。
集会に先立ちキャンペーン期間に集めた「民族学校・外国人学校の制度的保障を要求する文部科学省へのメッセージ」約2600枚を文科省に直接手渡し、外国人学校差別を是正するよう求めました。
また集会前に新宿駅前で朝鮮学校の「無償化」適用のための署名活動を行いました。
同時に会場ロビーでは朝鮮学校に関する展示を行いました。
集会では約250人の参加のもと、映像とサムルノリ、シンポジウム、キャンペーンの活動報告、演劇「チョゴリ」が行われました。
最後に「守ろう!ウリハッキョ!在日朝鮮人大学生宣言」が発表され、新たに「朝鮮学校差別に反対する大学生ネットワーク」の結成を宣言し幕を閉じました。
本集会開催に当たり多くの方の賛同をいただき、東京新聞に集会が紹介されるなど内外で大きな話題を呼びました。
これからもウリハッキョを守るために留学同学生はもちろん、日本人学生と手を取って活動を続けていきます。
「守ろう!ウリハッキョ!在日朝鮮人大学生宣言」
皆さん!
私たちは、昨年の10月から今日まで、多くの方々に朝鮮学校について正しく知ってもらい、朝鮮学校に対する差別に反対する声を広げていこうと、様々な取り組みを行ってまいりました。
この間多くの方々が私たちの主催する行事に来て下さり、朝鮮学校差別に反対する私たちの取り組みに多くの支持と連帯をいただきました。
私たちはこの半年間の取り組みが、朝鮮学校の権利を勝ち取る運動にささやかながらも寄与出来たのではないかと思っています。
しかし、この間朝鮮学校に対する差別が是正することはありませんでした。「高校無償化」制度不適用の問題は一つも動くことがなく、従来支給していた補助金の削減、停止を表明する地方自治体も今年に入りまた新たに現れました。
そして、朝鮮学校差別にとどまらず、排外主義団体によるヘイトスピーチにも見られる通り、在日朝鮮人に対する差別言動はますます広がる一方です。
私たちは、日本社会に広く訴えたいと思います。
このような不正義が本当に許されていいのでしょうか?このような不正義をいつまで続けるのでしょうか?
私たちは、朝鮮学校を差別し、その存在を否定することは、在日朝鮮人が民族的な尊厳を持って生きていくこと自体を否定することだと考えます。
日本は植民地時代から今日に至るまで、朝鮮人の尊厳を否定することを続けて来ました。それが今もまったく終わっていないことは、昨今の朝鮮学校に対する露骨な差別が如実に見せてくれています。
歴史的に続いたこの不正義を、いつまでも許すことは出来ません。私たちは、すべての朝鮮人が自身の民族的尊厳を否定することなく、ありのままに堂々と生 きていける社会を築くべきだと考えます。そのためにも、今もなお露骨に続いている朝鮮学校差別を一日も早く是正させるべきだと思います。
私たちは今日を契機に「朝鮮学校差別に反対する大学生ネットワーク」を新たに結成し、「???(チキジャ)!??(ウリ) ??(ハッキョ)(守ろう!ウリハッキョ)」のスローガンの下、朝鮮学校を何としても守り、発展させる活動を、在日朝鮮人学生はもちろん、多くの日本人学 生とともに行っていきます。そして、朝鮮学校に対するあらゆる差別に徹底的に闘っていくことを宣言します。
私たちの思いが、この地に住むすべての人々にとって正義であり、それが実現する日が必ず訪れると信じています。
皆さん、ともに闘いましょう。
2014年3月9日
朝鮮学校差別に反対する在日朝鮮人大学生連絡会
|