7
サイト内検索 by Google
メニュー
TOPページ TOPページ
トピックス トピックス
公示 公示
留学同紹介 留学同紹介
資料室 留学同通信
活動ファイル 活動ファイル
コチュカル通信 資料室
OB・OGメーリングリスト OB・OGメーリングリスト
加盟登録フォーム(工事中) 加盟登録フォーム(工事中)
お問い合わせ お問い合わせ
リンク集 リンク集
サイトマップ サイトマップ
 
在日朝鮮留学生同盟中央本部
 
≪コチュカル通信≫279号
     
 
視点≪水曜でも1000回目を迎えて≫


 
   1992年1月、日本軍「慰安婦」問題の解決に向けた闘いは始まった。最近、ようやく耳にすることの多くなってきた駐韓日本大使館前での水曜デモの始まりである。

  1991年夏、被害者である金学順さんの証言などによって、当時の日本軍戦時性暴力の事実が明らかになった。金学順さんと支援者たちは、被害者の尊厳回復と女性の人権問題を提起し、日本軍「慰安婦」問題の解決を々訴え裁判闘争にまで発展させた。それを皮切りに、フィリピン、台湾、中国などでも日本政府に対して「保障」を要求する裁判が起こり、アジア各国に広がりを見せて行った。しかし、日本政府は公式謝罪や賠償もせず、一貫して過去の国家犯罪には目を背け責任を負うことを拒み続けている。また、1965年の韓日条約で問題は既に解決済みとの姿勢を未だに崩そうとしない。

  2011年12月14日、日本軍「慰安婦」問題は解決されぬまま、水曜デモが1000回目を迎えた。この日、日本、カナダ、台湾など政界の40都市以上で連帯集会まで行われたのである。1000回目という事もあって、さすがに日本のメディアなどでも水曜デモが取り上げられる機会が増えた。しかし、1992年から約20年、被害者のハルモニ達には未だデモを続けざるを得ない状況、未だ「死んでも死にきれない」と思わせる社会がある。日本の歴史教科書からは、日本軍「慰安婦」制度の記述が削除され、日本政府はその事実すらも認めずにハルモニ達の「生」を今も無視し続けている。雨が降っても雪が降っても、毎週欠かさず駐韓日本大使館前で声を上げ続けるハルモニ達が、まさにその身をもって日本という国に抗い、謝罪と賠償を求め闘っているにも関わらずだ。

  私たちはどうだろうか。

  水曜デモが1000回目を迎えたという事は、1000回の行動でも変わらない日本政府の姿勢とそれを支える社会が未だにあるという事を意味する。と同時に、これからも声を上げ続けるのだという決意の表れでもある。被害者のハルモニ達が一人一人亡くなっていく中で、今日もまた駐韓日本大使館前では、水曜デモが行われているだろう。黙らざるを得なかった、黙殺されてきたハルモニ達の声にようやく気付き始めたともいえる私たちが、その声にどう応え行動していくのかが今まさに問われている。

  来週はもう水曜デモをしなくてもいいように。

(留学同京都 K・M)

 
     
 
トップへ
(C)2006 Korean Student League in Japan. All Rights Reserved.