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在日朝鮮留学生同盟中央本部
 
  
 
  《留学同通信》No2  
   
  《特集》ウリハッキョと私@  
     
 

幼い頃の私にとってウリハッキョは文字通り第二の「家」であっ た。

両親が共にウリハッキョの教員として働いていた当時、私はよ く下校時間が過ぎても校内に残っていた。一人遊びをすることもあ ったが、大抵はいつも手の空いた教員や部活帰りの先輩によく遊ん でもらっていた。今ではその先輩達の顔も思い出せないが、小学生 にもなっていない頃のその記憶と温かみが私のウリハッキョへの思 いの根底にある。

そしてもう一つ、ウリハッキョは出会いの場でもあった。

それは 先生との出会いであったし、先輩との出会いであったし、何より気 の置けない親友たちとの出会いであった。気がつけばいつしか今度 は自分を先輩と慕ってくれる後輩とも出会っていたし、給食を作り に来てくれたオモニ達だったり学芸会の公演を見に来てくれた近所 のハラボジだったりと、学校を中心に徐々に徐々に私の「家」は広がって行くも のだった。

ある人達はこの「家」を温室だと言う。

何の苦労も知らず、苦悩 も知らず、ただ笑って過ごす場所だと。だが、私は温室でいいのだ と思う。

在日が在日として当たり前に出会い、笑って過ごせる。バ カ話に花を咲かせ時には悩みもする。単純ではあるけれど素敵なこ とではないだろうか。

社会、あるいは世界全体がこうならどれだけ 良かっただろうかと思う。

でも、今の社会は優しくない。

だからせ めて、一ヶ所くらい強くなくても在日でいられて苦しまなくても在 日であり続けられる場所があってもいいのではないだろうかと思う 。

ただ、私は守られ続ける立場でいたくはない。

今、「家」があるの はそれを建ててくれた人がいたからだ。

今、「家」が温かいのは風 を防ぎ続けてくれる人がいるからだ。

今までこの「家」に関わった みんながいたから、私はこの「家」を好きになれた。

大好きな「家 」だからこそ、これからも続いて欲しいと思う。

そして、まだ見ぬ 誰かが好きになれるような「家」にしていきたい。

そうして続いて きて、続いて行くのが私の―いや、私達のウリハッキョだと思う。


(東大支部ーS.T)

 

 
     
     
     
 
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