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在日朝鮮留学生同盟中央本部
 
  
 
  ≪留学同通信≫No5 特集  
   
  私とウリマル
 
     
 

大学に入って2か月が過ぎたころだと思う。当時、京都の桂にあった同胞学生のための寄宿舎の部屋で、深夜、一つのウリマルの単語を前に頭を抱えていた。

朝鮮解放直後の状況について書かれた朝鮮語の本を、辞書を片手に読んでいた時に出てきた「メガド」という単語だ。

他の単語は辞書に載っているのに「メガド」だけは載っていないのだ。

当時、インターネットはもちろんなかった。教えてくれる人も横におらず、一人で「メガドって何なんだー!」と叫んでいたのである。

辞書に載っていないのだから固有名詞なのだろうと思いながら、続けて解読していくと、パズルが徐々に解けていくように「メガド」が人名であることがわかり、アメリカ人であることがわかり、ついに誰のことなのかが判明したのであった。

その夜は「メガド」とともに「ユーエヌ=UN(国連)」、「ペガッカックァン=ホワイトハウス」という単語も覚えた。

いま振り返ってみると、大学入学当時、本当に熱心にウリマルを勉強した。

ウリマル学習は、喜びの日々だった。文字の読み方、単語の意味を、ひとつ、ひとつ覚えていくたびに、心が解放されていくのを感じた。「朝鮮人として生きていく」と決めた時に、ウリマルをしゃべれるようになることは必要不可欠なことだと考えていた。

当時の自分を思い出すと、ウリマルの小説を読んでいて知らない(ストーリーと関係のない)単語が出てきても、辞書を開こうとしない今の自分を大いに反省するのである。

(留学同京都卒業生)

 
     
     
     
 
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