私が美術の世界に入り込んだのは、東京中高中級部の美術部に入った時からでした。

当時は、入りたい部活がなくて、ただ入っただけでしたが、作品制作を進めていくうちに夢中になっていきました。

それと同時に、自分の悩みや葛藤、向上心などを作品で表現することで、自身のアイデンティティを築いてきました。

高級部では作品制作やボランティア活動を続けました。

多くの色を出していくと同時に、画面における繊細さを意識するようになりました。

作品制作の成果で、特別金賞などといった大きな賞も受賞することができ、高校3年生の時には、縁あって個展も開催しました。

沢山の人に作品を見ていただいた機会であり、高校3年間の自身の制作活動を振り返ることによって、もっと美術を深めていきたいと決心した重要な機会でした。

その後、東京造形大学の絵画科への進学も決まりました。

大学では、主に油絵作品を制作すると同時に、美術史などの教養科目、学芸員課程なども勉強しています。

今まで以上に、技法論や作品に込められた意味を追求しています。

大学3年間は、作品制作、勉強、留学同活動が中心となり、学園祭やギャラリーなどでの展示活動も行っていきました。

これから始まる卒業制作のテーマは、「色彩による生命力の表現」であり、自身が抱えている悩みや葛藤、向上心などを伸び伸びと表現し、自身の生きがいを画面に掘り起こしていくことを目標としています。

こういった技術をもって、自身のアイデンティティを確立していきたいです。

また、展示活動を通して作品を発表し、沢山の人たちの力になれたらと思っています。こういった活動を積み重ねることによって、同胞社会を活気づけられるような一員になりたいです。

そのためには、祖国と同胞社会の歴史と今を知らなければならないという使命感をもって、留学同活動も繰り広げています。

また、美術系の学生たちも、留学同で活躍できる場も作っていきたいと思っています。

幅広い場で活躍できる絵描きを目指して、精一杯頑張ります。